「反り腰」とは?
言葉の通り、腰が反った状態です。
我々の背骨は通常ゆるやかなカーブを描いて体を支えているのですが、腰部のカーブが通常よりも強くなってしまっている(腰椎の過前弯)のが「反り腰」と呼ばれる状態です。
「反り腰」の原因は?
「反り腰」は骨盤が前傾していることで起こります。
本来我々の体は、立位では骨盤がまっすぐ立った状態になるのが正しい姿勢です。
しかし様々な要因によって骨盤が前傾すると、体はバランスをとるために腰を反らせた状態になります。
その結果、腰椎の前弯が強くなり、「反り腰」と呼ばれる状態になってしまいます。
骨盤が前傾する原因は?
骨盤が前傾する原因はいくつかあります。
① 高いヒールを履いている。
高いヒールを履くと、体の重心が前にかかります。
すると体は腰を反らせることで、重心のバランスを取ろうとします。
その結果骨盤が前傾し、「反り腰」になってしまいます。
② 体重の増加(体形の変化)
肥満や妊娠で体重が増加(体形が変化)することも骨盤の前傾の原因のひとつです。
肥満や妊娠でお腹が出ると、体の重心は前にかかります。
すると①の場合と同じく、体は腰を反らせることで、重心のバランスを取ろうとします。
③ 筋肉のバランスの崩れや、柔軟性の低下
腹筋や背筋などは姿勢を保つための筋肉です。
腹筋が弱いと骨盤を正しい位置に留めておくことができず、骨盤が前傾します。
相対的に背筋の緊張が強い場合も同様に、腰が反った状態になってしまいます。
また太ももや股関節の筋肉が硬いのも骨盤の前傾の原因となります。
加齢や運動不足、変形性股関節症などで太ももや股関節の筋肉の柔軟性が低下すると骨盤の前傾につながります。
「反り腰」になると何が悪い?
「反り腰」は体の様々な不調を引き起こします。
慢性的な腰痛はもちろん、坐骨神経痛や脊柱管狭窄症といった疾患の原因になることも。
血流が悪くなるため、冷えやむくみといった症状も。
また「反り腰」の状態がつづくと腹筋の筋力低下につながり、ぽっこりお腹になってしまうことも……。
「反り腰」のセルフチェック
自分でできる「反り腰」のチェック方法をご紹介します。
① 壁に背を向けて、かかとを壁につけて立つ。
② ①の状態で後頭部、肩甲骨、お尻、を壁につける。
※この時、あごは引いてください。
③ 体の力を抜き、腰の後ろに手を入れてみる。
壁と腰との間に手のひら1枚分くらいが入るスペースがあるのが通常の状態です。
もし握りこぶしが入るくらいのスペースがあったら、「反り腰」の可能性が高いです。
「反り腰」の改善方法
「反り腰」の改善には腹筋の強化、股関節や太ももの筋肉の柔軟性を高めるためのストレッチが有効です。
四つん這いになって背中を丸める⇔反らせるストレッチ(猫のポーズ)がおすすめです。
また日常生活の中でも自分の姿勢を見直し、立つ時は腹筋に力を入れて立つ、座る時は骨盤を立てて座る、高いヒールの靴を履かないようにする、体重を落とすなどの生活改善が必要です。
当院がお役に立てること
鍼・灸・マッサージで腰や股関節、太ももの筋肉の緊張をゆるめます。
ご自宅でのストレッチなどのセルフケアのアドバイスをいたします。
名古屋市金山の鍼灸治療院 松本治療院
愛知県名古屋市昭和区白金1丁目19−16
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