朝起きてみたら首に違和感と痛みが・・・
誰もが一度は経験したことのある「寝違え」。
首を動かすだけで痛みが走り、一方方向にしか首を動かせず、日常生活にも影響してしまいます。
ここでは、寝違えの原因を知り、寝違えを起こした場合の対処法や予防法をここで紹介します。
寝違えとは?
そもそも「寝違え」とは睡眠中に首や肩に負担がかかる体勢を取ってしまうことで、
起きたときに首から肩にかけて痛みを生じるものです。
急性疼痛性頚部拘縮とも呼ばれます。
個人差はありますが、筋肉痛のような痛みがでてきて決まった方向に動かすと痛みが強くなることが多いです。
その痛みによるつらさから日常生活を送るのにも支障をきたします。
痛みの症状は数時間で改善することもあれば、数日にわたり痛みが続くこともあります。
長く症状が続く場合や頻繁に寝違えになる場合は注意が必要です。
寝違えの原因について
寝違えは、レントゲンやCTなどの画像検査で異常がみられないことが多く、
どのようなメカニズムで痛みが起こっているのか明確には解明されていないと言われています。
しかし睡眠中、長時間にわたって無理な姿勢をとってしまうことで筋肉や靭帯に負担がかかり、
一部の筋肉に血流がいかず、固まってしまうことが痛みの原因となるのではと考えられています。
また、枕の高さがあっていないことで首に負担がかかり、痛みが生じることもあります。
睡眠中に無理な姿勢をとることだけではなく、激しいスポーツや突発的な肉体の疲労、
同じ姿勢で長時間の作業を行うといったことが原因になる場合もあります。
寝違えてしまったときの対処法
寝違えてしまったその日は
湿布などで冷やし、安静にすることが第一です。
痛みや違和感を無くそうとして、
首のストレッチをしたり、痛む箇所を揉んだり動かしたりすると、
かえって悪化する原因になるので要注意です!!
3~4日経って、
「温めたほうが楽だな」というタイミングで痛む場所を温めます。
シャワーを当てたり、ホットタオルをあてたりと簡単にできるのでやってみてください。
寝違えの予防法
不意の寝違えを起こさないためにも、普段の生活で以下のような点に注意するといいでしょう。
1. 寝相・寝るときの姿勢に注意
首に負荷がかかる状態で長時間寝る、頭が枕から落ちたままで寝るなどの寝相は寝違えを起こしやすいと言われています。
また寝相が良すぎても寝違えを起こしやすいと言われています。
適度に自然な寝返りを打ってるようにストレスの無い寝具を整えるといいでしょう。
2.睡眠環境や睡眠時間に注意する
睡眠不足が続くと疲労が残りやすく、寝違える可能性も高まります。
睡眠の質を上げるため、深い眠りに就けるよう就寝前には湯舟にゆっかりと浸かるなどするといいでしょう。
また、睡眠環境の見直しも大切です。枕は自分の首に合ったものを選び、ベッドも柔らかすぎないもののほうが自然な寝返りができるためおすすめです。
3. 普段から首や肩のストレッチをする
首や肩周辺の筋肉を普段からほぐしておくことで、血流の固まりが少なくなり、寝違えの予防にもなります。
特に普段から長時間同じ姿勢をとっている場合などは、適度にストレッチをするといいでしょう。
寝違えによる首の痛み、鍼灸はオススメ?
寝違えてしまった時、鍼灸は皆さんのお力になれます!
寝違えによって傷ついてしまった筋肉に鍼刺激を入れることで、
傷を修復しようとする力がはたらき、回復を早めます。
固まってしまった筋肉を直接刺激するので緩めて動きやすくすることも目的です。
もちろん、鍼が苦手な方にあわせて施術を行うこともできますよ。
寝違えの簡単セルフケア
寝違ってしまったときにできるセルフケアを簡単にご紹介していこうと思います。
(1)首を横に倒すと痛い
首を横に倒して痛みが強く出る場合は、痛む側の
「落沈」もしくは「中衝」というツボ周囲の1番痛む場所を探します。
・落沈(らくちん)
手をグーにした状態で人差し指と中指の間の骨をたどって指が止まるところが落沈です。
・中衝(ちゅうしょう)
中指の爪の親指側にあるツボです。
(2)首を前に倒すと痛い
首を前に倒して痛みが出る場合は
「合谷(ごうこく)」というツボ周囲で1番痛む場所を探します。
合谷は親指と人さし指の骨が交わったところから、やや人さし指よりに位置します。
押し方は、反対側の親指で骨の際を押すイメージです。
(3)首を後ろに倒すと痛い
手の小指側の側面で痛みが出る場所を探し、1番痛む場所を押します。
これらのツボにお灸をするのも良いですし、お灸がお家になければ
お風呂につかりながら揉んでみても良いですよ♪
寝違えに関するまとめ
寝違えてしまった時は安静にしてむやみに動かしたりマッサージをしたりしないのがベストです。
※1~2週間以上経っても良くならない、もしくは何もしていないのに痛みが強くなる、
そんな時は整形外科の受診をオススメします。
名古屋市金山の鍼灸治療院 松本治療院
愛知県名古屋市昭和区白金1丁目19−16
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