こんにちは。
松本治療院スタッフの武藤です!
最近、 “スマホ首”という言葉をよく耳にします。
スマホ首とは、正式にはストレートネックといいます。
目次
スマホ首(ストレートネック)とは?
スマホ首(ストレートネック)とは、本来S字状にゆるやかにカーブしているはずの頸椎(首の骨)が
顔を前に出したような前傾姿勢を続けることにより、そのカーブが失われて
頸椎が真っすぐになってしまっている状態のことをいいます。
現代では、スマホやタブレット、パソコンなどの画面を長時間見ることが増えたことが影響して
日本人の約8~9割の方にストレートネックの兆候があるといわれています。
なぜスマホ首がいけないのか?
そもそも何故スマホ首が良くないのでしょうか?
スマホ首が良くない理由は、頭の重さによる首への負荷の違いが関係しています。
しっかりとアゴを引いた状態だと、頭の重さが頸椎の上にきちんとのった状態になり、
頸椎と首の筋肉の両方で頭の重さを支える状態になります。
しかしスマホ首の方は顔を前に出したような前傾姿勢になり、
頸椎の上に頭が上手くのっていない状態で、
前傾している頭を後ろに引こうと、首の筋肉が頑張って頭を支える形になります。
このとき頸椎の上にきちんと頭が垂直にのっていない状態になるので、
頸椎は働かず、頭の重さを首周りの筋肉のみで支えることになるため首に負荷がかかります。
しっかりと頸椎の上に頭がのっている状態と、スマホ首で前傾姿勢になっている状態とでは
頭の重みで首にかかってくる負荷は、約4倍も変わってくるといわれています。
このことからスマホ首だと首周りの筋肉に疲れを感じやすく、
凝りや頭痛などの不調が出やすくなります。
スマホ首になると体に現れる不調って?
スマホ首になると頭の重さが首にしっかりかかってしまう分、
頸椎の関節と関節の間が狭くなります。
そこには多くの神経が存在しているため、間隔が狭まることで
その神経が圧迫され様々な不調が生じてきます。
具体的には頸椎の上の方の神経が圧迫されるとめまいや耳鳴り、
頭痛、自律神経の乱れなどたくさんの不調が現れます。
他にも頸椎の下の方の神経が圧迫されると、手~腕にかけてのしびれの症状が現れやすくなります。
これは、頸椎の間から出ている神経が腕~手先を支配しているためです。
さらにスマホ首の程度が酷くなってしまっている場合では、
頸椎と頸椎の間にある椎間板が圧迫を受けて突き出してしまうことで、
頸椎椎間板ヘルニアに発展してしまうケースもあります。
スマホ首は実は女性や子どもがなりやすい!?
実は、スマホ首は男性よりも女性や子どもに多くみられる症状なのです!
なぜかというと、女性や子どもは男性に比べると関節が柔らかいため
その分骨格にクセがつきやすいからです。
反対に男性は女性や子どもと比べると関節が固く、骨格にクセがつきにくいです!
ですが、その分スマホ首になってしまった場合には
男性の方が状態的にかなり悪化している状態のことが多いです。
スマホ首になりやすい3つの悪い癖とは?
①スマホを使用する際の姿勢
スマホ首というだけあって、スマホを使用する際の姿勢はかなり重要になります。
意識せずにスマホを使用すると自然とうつむいた姿勢でスマホを触りがちですが、この姿勢は要注意です※
下にうつむいた状態で画面を見ることにより頭と首を前に突出した状態になり、
スマホ首をより進行させます。
対策としてはスマホ本体を顔と同じ高さの位置にあげて使用することが一番大切になります。
楽に顔と同じ高さでスマホを操作するやり方としては、
スマホを操作している方の脇の下に、反対の腕を握りこぶしにして入れてみてください。
こうすることで疲れずにスマホの画面を顔の高さに合わせることができます。
②カバンの持ち方
カバンを持つとき、なんとなくいつも同じ側で持つ方が
しっくりして持ちやすい!ということがありませんか?
それぞれ右側で持つクセ、左側で持つクセがあるかと思いますが、
どちらか反対で持つのは首肩への負担がかかり、スマホ首になりやすくなります!
対策として一番良いのはリュックを使うことです。
ただしリュックだとファッション的にイマイチだなぁ~というときは
片側ばかりに負荷がかかりすぎないように左右こまめにカバンを持ち替えるだけでも
負担が変わってくるのでそれでも大丈夫です!
③高い枕での睡眠
高い枕で寝ることで、スマホ首のような顔が前に出た前傾姿勢を
睡眠時もとるような形になり、寝ているときも首や肩の筋肉が緊張し、
よりスマホ首を招きやすくします。
できるだけ高い枕の使用をやめて、徐々に低めの枕か、もしくはタオルを畳んで重ねただけくらいの
高さにしていき、最終的には枕なしがおすすめです!
スマホ首の改善方法は?
スマホ首の改善方法としては、先ほどお伝えした3つのクセも
もちろん気を付けていただきたいのと、あとはストレッチで首の筋肉を
しっかり緩めることが重要です。
普段生活していると思ったより首の筋肉が伸びるタイミングってないものなので、
意識的に動かしてあげるのが大切です。
お仕事や家事の合間に、首の前屈(前に倒す)・後屈(後ろに倒す)・側屈(横に倒す)・回旋させる
4つの動作をすることで首周りの筋肉のストレッチになります。
前屈の時は、頭の後ろに両手を組んで少し圧をかけることで
より伸びる感じが出るかと思います。
普段首の筋肉を動かさず、固まってしまっている方は、
これらのストレッチを行うと、ひょっとしたら首がバリバリと音が鳴るかもしれません。
しかしこの動作を毎日繰り返すことによって、スマホ首の予防・改善につながりますので
ぜひお試しください!(^^)!
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