こんにちは、松本治療院スタッフの水漉(みずこし)です。
「朝起きたときに足の裏やかかとが痛い!」なんてことはありませんか?
ひょっとするとそれは「足底腱膜炎(そくていけんまくえん)」かも知れません。
目次
足底腱膜炎とは?
ヒトの足は体重を支えたり、歩いたり走ったりして荷重がかかった時に衝撃を吸収するために、
アーチ状の構造をしています。
このアーチを支えているのが足底腱膜で、かかとの骨(踵骨:しょうこつ)から五指の付け根に
向かって伸びています。
足底腱膜炎とは、走り過ぎなどで負荷がかかりすぎた結果、足底腱膜に炎症や断裂が起こり痛みが生じる症状を指します。
足底腱膜炎の症状は?
足のかかとや土踏まずに痛みが生じます。
朝起きたときの最初の一歩目や、じっとしていた後の動き始めに痛みが生じるのが特徴です。
最初はピリピリとした痛みですが、症状が酷くなると釘を踏んだような激しい痛みになることも。
また、フローリングなどの硬い床は痛くて素足では歩けなくなったり、安静にしていても足底に
痛みが生じる場合もあります。
足底腱膜炎の原因は?
①スポーツなどによる足の使いすぎ
足底腱膜炎の原因の大きなものの一つが、スポーツによる使いすぎ(オーバーユース)です。
特にマラソンやサッカーのように長時間走るスポーツや、ジャンプと着地を繰り返すバスケットボールや
バレーボールのようなスポーツをしている人に多く見られます。
それらのスポーツをしていなくても、長時間の立ち仕事をされている方は、足の裏に負荷をかけ続けている
ことになるので、足底腱膜炎の症状が出ることがあります。
②足に合わない靴を履いている
底が薄い靴や、クッション性の低い靴は、歩行などで着地したときの衝撃が足の裏に伝わり負荷がかかります。
大きすぎ、小さすぎといったサイズの合っていない靴も足の裏への負荷が大きく、足底腱膜炎の原因となります。
③足の筋肉や関節の柔軟性の低下
加齢や運動不足などによって、足底腱膜自体やふくらはぎの筋肉、足首の関節が固くなるのも、
足底腱膜炎の原因となります。
また体重の増加も足底への負荷が大きくなる原因となるので、体重オーバー気味の方は要注意です。
足底腱膜炎の治療は?
まずはオーバーユースによる足への負担を軽減させるため、スポーツや長時間の立ち仕事は控え、
足を休ませてあげることが重要です。
足底腱膜炎の治療には、ストレッチやインソールなどによる理学療法、消炎鎮痛剤や湿布、ステロイド剤など
による薬物療法、それらで症状が改善しない場合には体外衝撃波治療や外科手術を行う場合もあります。
かんたんセルフケア:テニスボールマッサージ
硬式のテニスボールを使ったセルフケアを紹介します。
①足底のマッサージ
椅子に座った状態で床にテニスボールを置き、土踏まずの部分で踏みます。
その状態で足を前後に動かし、足底全体でボールを転がすようにしてマッサージをします。
②ふくらはぎのマッサージ
床に座った状態でふくらはぎの下にテニスボールを挟みます。
ふくらはぎの筋肉が固くなってしまっている人は、これだけでも痛気持ちいい(または痛い)と感じるはずです。
その状態で足を前後に動かし、ふくらはぎ全体でボールを転がすようにしてマッサージをします。
この時、足首に近い部分をほぐしてあげるとより効果的です。
これらのマッサージを夜、寝る前に行うことで、翌朝の痛みの軽減が期待できます。
当院がお役に立てること
- ふくらはぎやアキレス腱まわりに鍼を打ち、筋肉の緊張をゆるめることで、足底への負担を減らします。
- 痛みの出ている箇所に直接お灸をすることで、痛みの軽減に効果があります。
- 指圧・マッサージでふくらはぎから足底の筋肉の緊張をゆるめることで、症状の改善を促します。
名古屋市金山の鍼灸治療院 松本治療院
愛知県名古屋市昭和区白金1丁目19−16
052-883-7739