松本治療院に通われる皆様のご相談で、特に年配の方から「夜中に足がつる」という話を頂くことがよくあります。
このような症状が1番起こりやすいのが、ふくらはぎの筋肉で、腓返り(こむらがえり)とも呼ばれます。
今回は、なぜ寝ているときに腓返りの痛みで目が覚めてしまう症状が起きてしまうのか、また、その対処法などをお伝え致します。
なぜ腓返り(こむらがえり)と呼ばれるのか
ふくらはぎがつってしまうことを特に「腓返り(こむらがえり)」と呼びます。
ふくらはぎの筋肉は、腓腹筋(ひふくきん)と平目筋(ヒラメきん)からなってます。
腓腹筋の「腓=こむら」がつってしまうので、腓返りと呼ばれるわけですね。
足がつってしまう原因は?
腓返りは、ふくらはぎの血液中のカリウムやマグネシウム、カルシウムといったミネラルのバランスの乱れが主な原因です。
筋肉はミネラルを調節することで、伸びたり縮んだりして活動しています。
そのミネラルのバランスが乱れると、脳から神経を伝って筋肉へ送る命令にエラーが起こり、筋肉が異常に収縮して、つってしまうのです。
① 栄養のバランスが悪い
② 水分が不足する
③ 疲れが溜まっている(抜けきっていない)
といったことが、電解質のバランスを乱す原因となり、足がつりやすくなります。
①の栄養のバランスが悪いに関しては、野菜を全く食べない、食事制限を伴うダイエットをしているなどの場合は要注意ですが、普通の食生活をしている限りはそれほど問題になりません。
②の水分不足は、トイレが近くなるのがおっくうといった理由で特に高齢の方の腓返りの原因になりやすいです。
緑茶やコーヒー、アルコールは利尿作用があり、逆に水分を失われるので、水かノンカフェインの飲み物で水分補給してみて下さい。
③の疲れが溜まっているは、もっとも大きな原因になります。
近所のスーパーに買い物へ行くなどの軽いウォーキングであっても、足の筋肉が弱っている人にとっては疲れが抜けきらない運動量になります。
また、運動によって汗をかき、水分やミネラルが失われたのを補給できていないことも原因になります。
腓返りになりやすい人は?
原因と関連しますが、
・足の筋肉が衰えてる人
・運動をしすぎている人
・偏った食生活の人
・水分をあまり摂らない人
・お酒を飲みすぎる人
上記の人が、腓返りになりやすいです。
また、妊婦の方、人工透析をしている人にも起きやすいです。
腓返りの予防と対処法
予防には原因の①~③に対応して、
・バランスの良い食事
・水分補給
・お酒を飲みすぎない
・程よい運動量
・運動後にストレッチしたりふくらはぎをもんだりするなどのケア
で、予防可能です。
その他にオススメのセルフケアとして、足指回しがあります。
やり方は簡単。
足の指を1本ずつ手でつまんでグルグル回すだけです。
足の指を動かす筋肉はすねやふくらはぎまで繋がっていて、足指を回すことで程よくストレッチがかかります。
両足の指を1本につき10回ずつ回しても5分とかからないですので、湯船に浸かりながら行うのを習慣にすると、足がつりにくくなります。
腓返りになった時の対処法は、アキレス腱伸ばしのストレッチが効果的です。
座った姿勢で、足の爪先をすねの方向にしばらく伸ばしていくと、つって痛い状態が解除されます。
病院では、「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」という漢方薬や、ビタミンBが処方されることが多いようです。
その他の病気との関連は?
椎間板ヘルニアや、脊柱管狭窄などで、腰から足につながる神経が圧迫されることも原因の一つとなります。
その場合は、片方の足ばかりがつってしまう左右差がはっきりと出ます。
また、糖尿病や肝硬変、腎不全、副甲状腺機能障害があると、腓返りが起きやすくなります。
これらの病気に心当たりがあったり、症状がひどくなっていったりする場合は、一度専門医に相談されることをオススメします。
まとめ
1、足がつる原因は、食事のバランスが悪い、水分不足、筋肉の疲れが抜けきれないなどで、ミネラルのバランスが乱れて起こる。
2、バランスの良い食事、水分補給、足指回しなどで予防ができる
3、椎間板ヘルニアや糖尿病など、他の症状に絡んで出ていることもあるので、そちらも要注意
手前味噌ですが、鍼灸の施術も腓返りの患者さんにとても喜ばれてますので、お近くの鍼灸院にご相談頂くと、お役に立てると思います。
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