こんにちは、松本治療院スタッフの水漉(みずこし)です。
先日私の母親が「白内障」の手術を受けました。
同じ目の疾患に「緑内障」がありますが、白内障と緑内障の違いはご存じでしょうか?
大切な目に関わる疾患なので、違いを知っておくと良いと思います。
ということで、今回は白内障と緑内障についてお伝えしますね。
【白内障】
白内障は、目の水晶体という部分が濁ることで起こります。
水晶体が濁る最大の原因は加齢で、60代では約40%、70代では約80%の人が白内障にかかると言われています。
症状は、目がかすむ、ぼやける、まぶしい、左右で明るさが違う、薄暗いところで見えにくいなどがあります。
治療には、点眼薬と手術がありますが、点眼薬は水晶体の濁りの進行を抑えるのが目的で、根本的な治療には手術が必要です。
白内障の手術は、水晶体の一部を取り除き、そこに眼内レンズを入れるというものです。
こう聞くと大変そうですが、通常であれば20~30分ほどで手術は終わるそうです。
手術後、よく見えるようになるまでの期間には個人差があり、翌日からかなり見える人もいれば、1ヶ月ほどかかる人もいるようです。
【緑内障】
水晶体の濁りが原因の白内障に対し、緑内障は目の神経(視神経)の障害によって起こります。
眼球には、その形を保つために常に圧力(眼圧といいます)がかかっています。
この眼圧が何らかの原因で高くなってしまい、視神経が圧迫、障害されることによって起こるのが緑内障です。
(ただし、日本人は眼圧が正常でも緑内障にかかる人が多く、その原因はよくわかっていません)
視神経が障害されることによって視野の一部が欠け、適切な治療をせずに放置していると失明の危険性もあります。
日本人の中途失明の原因の第1位がこの緑内障で、40代で約5%、60代では約10%の人がかかると言われています。
治療は眼圧を下げるための点眼薬やレーザー治療、手術となります。
緑内障の症状は、初期では視野の一部が霞んで見える、中期ではもやが広がる、後期になると霧の中にいるように見えるそうです。
ただし、人間の目は、欠けた視野をもう片方の目で補ったり、脳が想像で欠けた部分を補ってしまうため、視野の欠損に気がつきにくく、症状が進行してしまうということがあります。
そのため、40歳を過ぎたら眼科で定期的に検査を受けることが早期発見のためには大切です。
ここまで読んでいただいて分かる通り、白内障も緑内障も決して特別な疾患ではなく、歳を取れば誰でもかかる可能性があります。
ですから、それぞれの特徴や違いを知っておき、なにか異常を感じたら、すぐに眼科を受診し検査してもらうことが大切ですね。
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