こんにちは。
今回のテーマは『運動はなぜ体に良いのか?』です。
当院へ鍼灸マッサージを受けにご来院頂く患者さんへ、肩こりや腰痛予防のセルフケアとして、ウォーキングやストレッチ、ラジオ体操を勧めることが多いです。
特にデスクワーク中心の仕事で一日中パソコンに向かっている人にとって、それらの軽い全身運動は効果が高く、じっと座り続けて固まった筋肉をほぐし、肩こりや腰痛の改善・予防に大いに役立ちます。
近年ではウォーキングを定期的にすることで血圧や血糖値が改善し、ほとんど歩かない人と比べてガンの発病率にも有効な差が出るという調査もあります。
このように運動によって様々な健康効果を得られますが、なぜ運動すると体に良いことが起こるのでしょうか?
このメカニズムを解明するべく、体内のある酵素に注目した研究発表があります。
その酵素とは、体を動かした時に筋肉の中で活性化する『AMPキナーゼ』。
AMPキナーゼが活性化すると、糖代謝や脂質代謝の機能が高まります。
糖代謝が高まることによって血糖値の上昇を抑制し、血管のダメージを減らします。
また、脂質代謝が高まると中性脂肪やコレステロールの上昇を防ぎ、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを減らせます。
このAMPキナーゼの研究により、定期的に運動していると心臓病や脳血管障害のリスクが大きく下がる仕組みが明らかになったというわけです。
さらにマウスを使った実験の結果、お茶に含まれるカテキン、ブドウの皮に含まれるレスベラトロールはAMPキナーゼを活性化することがわかりました。
普段の運動に加えて、お茶やワイン、サプリメントで補助するのも良いでしょう。
運動の健康効果はその他、一般によく知られているように、エネルギーを燃焼してダイエットにつながることや、運動中にストレス解消のホルモン(ドーパミン、β-エンドルフィン、セロトニン)が脳内に分泌され、メンタル面からの体への悪影響も減らせます。
これからだんだん暖かくなる季節、ウォーキングでも始めてみませんか?
(松本)
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