今回は内臓の病気からの腰痛の見分け方です。
「この腰の痛みは内臓の病気から来ているのではないでしょうか?」
といった質問をしばしば頂きます。
そこで今回は『内臓の病気からの腰痛』の見分け方をお伝えします。
ただの筋肉のコリや炎症からの腰痛ではなく、実は内臓の病気の影響で腰の痛みが出ているとしたら…。
想像すると怖いですよね。
実際にそういうケースは有り、慢性すい炎、腎盂腎炎、尿路結石、十二指腸潰瘍、子宮内膜症といった病気から、腰が痛む場合があります。
また、内臓ではなく背骨の病気(化膿性脊椎炎、がんの背骨への転移)や腰椎の圧迫骨折から腰が痛む場合もあります。
普通の筋肉のコリや疲労・炎症などではなく、このような重い症状から来る腰痛は全体の2%程度と言われており、とても稀なケースです。
腰痛が出るたびに「大きな病気からではないか?」と心配する必要はありませんが、次の判別ポイントだけは気にしてみて下さい。
内臓からの腰痛を見分けるポイントは、
『じっとしていても痛むかどうか』
です。
筋肉の問題で起こっている腰痛は、ぎっくり腰のような激痛が出るものであっても、じっとしていれば痛みは出ません。
逆に内蔵からの腰痛の場合は体の動きとはあまり関係なく、楽な体勢で安静にしていても痛む時は痛みます。
このような場合は鍼灸マッサージや整体を受けるよりも、すぐに病院へ行って下さい。
そこで問題なければ当院のような鍼灸マッサージの施術でお役に立てる可能性が高いので、ぜひご相談下さい。
その他には、
『お尻や足に痛み、しびれが出る』
『歩くと足がしびれてきて、休み休みでないと長く歩けない』
という場合は、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱菅狭窄症の可能性があります。
どちらも鍼灸マッサージの治療対象となりますが、念のため病院でレントゲンやMRIなどの画像診断を受けると適切な治療が受けやすいですので、病院と治療院を併用することをおすすめします。
もう一つ、まれに腰痛と勘違いされる症状に
『帯状疱疹』
があります。
帯状疱疹は、
『チクチク、ぴりぴりした痛み + 虫刺されのような皮膚の赤らみ』
に始まり、しばらく放っておくと、
『針で刺されるような痛み、火であぶられるような痛みといった激痛 + 皮膚の発赤が広がり水ぶくれも出て来る』
になってしまいます。
帯状疱疹は早いうちの治療がとても重要。
発症から3日以内に治療を始めれば直ぐに治りますが、時間が経ってしまうと、治療してもなかなか痛みが取れないようになってしまいます。
腰にチクチク・ピリピリした痛みと発赤がある場合は、帯状疱疹も疑いましょう。
怪しい場合はまず皮膚科へ行ってみて下さいね。
(松本)
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