近年「スマホ症候群」「スマホ首」「スマホ性頚椎症候群」などと呼ばれる、スマートフォンの使いすぎが原因の首や肩の痛みが増加しています。
私も日々の鍼灸マッサージの現場で、スマートフォンの普及率の増加と、首肩のコリ・痛みや猫背などの姿勢が悪い人の増加が比例していると感じます。
実際に健康保険公団からは
「スマートフォンが普及し始めた2010年あたりから頚椎ヘルニア患者が12.3%増加した」
という発表がありました。
以下、スマホ症候群についてまとめます。
<原因・症状>
顔を下に向けうつむいた状態で長時間スマートフォンを見下ろす姿勢は、首や肩の筋肉・頚椎・頚椎の間の椎間板・神経などに大きな負担がかかります。
この悪い姿勢を続けた結果、首こりや肩こりになるだけでなく、頚椎の自然なカーブが失われストレートネックになります。
場合によっては頚椎症や頚椎ヘルニアまで引き起こし、首肩の痛み、腕のしびれを引き起こします。
<簡単チェック>
スマホ症候群のチェックポイントは、スマートフォンを一日1時間以上触るのに加えて、
☑パソコンも長時間使う
☑姿勢が悪く、猫背である
☑しばしば寝ちがえを起こす
☑慢性的に首こり肩こりを感じている
☑天井を見ると首が痛い、首に違和感がある
☑眼精疲労、目の疲れが取れない
上記のうち3つ以上当てはまる場合はスマホ症候群であるといえます。
<対策>
スマホ症候群を悪化させないためには、何となくだらだらとスマートフォンを触る時間を減らし、15分以上の連続使用を避けましょう。
スマートフォンを触る姿勢も重要です。
うつむいた状態にならないように首を自然に立て、スマートフォンの位置を顔の高さに近づけ、視線を下方15度程度にすると、首や肩の筋肉への負担は少なくなります。
スマートフォンは便利ですがどうしても首や肩に負担がかかります。
体に優しい使い方を工夫しながら使用しましょう。
(松本)
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