【健康クエスチョン】
Q、肩コリが酷く病院へ行ったら、ストレートネックと言われましたが、どうしたら防げますか?
A、ストレートネックは頚椎(首の骨)が真っ直ぐになった状態です。
背骨は上から下まで(首から腰まで)真っ直ぐに並んでいると思われがちですが、実は少しずつ前後に反っています。
頚椎はおおよそ30°~40°前弯(前に反っている)のが普通です。
それが、主に姿勢の悪さや長時間のパソコン作業などによって、首や肩の筋肉が硬直し、首の骨が後ろに引っ張られて、前弯が30°以下になっている状態です。
なので、ストレートネックは病気の名前ではなく、『首が今こんな状態』だと表す言葉です。
ストレートネックになると、慢性的な肩こり、頭痛、首の痛みなどの症状が出やすくなってしまいます。
対策としては、
①首や肩の筋肉を硬くしない
②首だけではなく、腰も含めて姿勢を正しくする
というのが挙げられます。
①の対策で、首の筋肉を柔らかく保てれば、首の骨は筋肉に引っ張られずに正しい角度を保ちやすくなります。
特にパソコンなどのデスクワークが中心のお仕事の方です。
1日中うつむき加減になって首の後ろの筋肉が緊張しやすいです。
仕事中も1時間に1回とか小まめに首の体操をする。
仕事帰りや休日にはウォーキングなどの軽い運動をする。
②の対策で気をつけて欲しいのは、猫背と腰の角度です。
猫背の姿勢は首の筋肉の特に後ろ側をこりやすくさせ、ストレートネックを強くします。
<猫背になりにくいコツ>
立ち姿勢も座り姿勢でも、自分の頭が天井から糸でぶら下げられているイメージを持つことです。
イメージってとても大事で、これだけで姿勢は雲泥の差が出ます。
また、実は首の骨の角度は背骨で下までつながっている、腰の骨の角度にも大きく影響されます。
イスに座っている時に良くないのは、下の姿勢です。
・浅く腰かけて足を投げ出し、背中を背もたれに預けている
・あぐらをかく
・足を組む
腰が真っ直ぐになっていればOKです。
上記のような姿勢で腰が丸まっていると、それにつられて首も後ろに引っ張られてしまいます。
足を組むデメリットはいろいろですが、足を組むと必ず腰が丸まってしまい、実は首にまで影響してしまいます。
今、イスに座っていたら試して頂きたいのですが、腰を丸めていると背筋も丸まりませんか?
その状態から、腰(骨盤)をクッと真っ直ぐに起こして下さい。
上の方は意識してないのに、腰の角度につられて自然と背筋が伸びるのを感じて頂けると思います。
これらの①、②を気をつけて頂ければ、ストレートネックによる肩こり、首の痛み、頭痛はかなり減らすことができますよ。
正しい座り方が分からないとか、仕事が忙しすぎて気をつけてもどうしてもコリが溜まってしまうといった場合は、鍼灸マッサージの治療も緩和のお役に立てると思います。
一度お近くの治療院へご相談下さいませ。
(松本)
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