最近、ある70代の太極拳の講師の方とご縁があり、
その方の教室へ体験レッスンに行ってきました。
腹式呼吸をしながら１つ１つゆっくりと動作をしていると、
体が温かくなり気持ちもすーっと落ち着き、
何とも言えない心地よい感覚になりました。
以前から太極拳をしている友人から、
健康効果やストレス解消効果を聞いていたのですが、
体験してみたら「確かに」と実感。
もう30年以上やっているというその講師の方が
70代でもとても溌剌とされているのも納得です。
太極拳のゆっくりした動きと深い呼吸は、
私が行っている東洋医学の観点からも、
全身に「気」が巡って心身が活性化すると感じました。
これから教室に通って定期的に行い、
自分の心身のコンディションを整えて
常に良い状態で皆様に施術ができるようにと思っています。
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先ほど「気が巡る」という言い方をしましたが、
これは東洋医学的として基本的なポイントになります。
言い方を変えると「流れが良い」ことが
心身の健康にとって基本的に重要なこと。
反対に「流れが悪い」時は心身にとってマイナスに作用、
気の流れが弱くあまり巡っていない状態や、
ある一部分に気が溜まりすぎて滞っている状態が、
不調やコリ、痛み、疲労につながります。
例えば不眠を気の流れという観点で見ると、
体を動かさずに頭を使いすぎたりストレスでイライラして
頭に気が上りっぱなしの状態と捉えられます。
それに対し体を動かして気を全身に流すと
症状緩和の手助けになるというわけです。
私たちが行う鍼灸マッサージの施術においても、
頭に気が滞っているからといって頭ばかり施術せず、
むしろ手先や足先などのツボにも施術を行い、
全身の気の流れをスムーズにするのがセオリーとなります。
「気」という言い方がわかりづらいと思いますが、
西洋医学的にも血液やリンパの流れが良いとか、
食事がちゃんと摂れて大小便もちゃんと出るという
流れが良い方が健康にプラスになるのは自明の理。
私たち鍼灸師がやっていることを一言で表すと
「体に良い流れを作る仕事」と言えるのです。
●
流れが良いのが重要なのは健康面だけでなく、
大げさに言えば全てに当てはまることと言えます。
例えば水は流れが良いと、川は清流となり、
流れが滞ると濁ったり腐ったり悪い状態になります。
家の中も締め切っていると空気がよどみホコリも溜まるので、
窓を開けて換気をしたくなってくる。
経済面においても同様で、
景気が良い悪いというのはお金の量の問題ではなく、
お金がどれくらいグルグル回っているかで決まります。
いくら世の中にお金がたくさん有ったとしても、
「心配だからお金を使わないでいよう」と多くの人や会社が
全然お金を使わなくなると不景気になります。
反対に、企業が積極的に設備投資したり、
給与が上がるなどでみんなが安心してお金が使えると、
自ずと景気は良くなっていきます。
また、友人、恋人、家庭など、どんな人間関係でも
同じく「流れが良い」のが重要です。
誰かが嫌な気持ちを溜め込んでいる状態が続くと、
重苦しくストレスフルな関係になっていきます。
そうならないように一人一人の気持ちを溜め込まずに
伝えあえる状態でいると関係が軽やかになり、
楽しい雰囲気が継続していきます。
よく会社やスポーツチームなどのグループで
好ましく言われるのが「風通しの良い組織」。
誰もが自由に意見やアイデアを言えることで、
ストレスが少なく成績も上がりやすいというわけです。
このように「流れが良い」ということは
様々な面で好循環を生むのではないでしょうか。
●
話を健康面に戻すと、心身の状態を良好にするために、
意識的に流れを良くするのが有効です。
おすすめはウォーキング、ジョギング、ストレッチ、
ラジオ体操といった軽い全身運動を定期的にすること。
スイミングや全身的な筋トレも良いでしょう。
また、私たちは鍼灸マッサージによって皆様のお身体の
気、血液、リンパの流れが良くなり心身の状態が良くなるように、
しっかりと施術を進めて参ります。
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