人の目が気になるとき

この欄でもマンガ好きを公言していますが、

私は常々家族（特に高校生の息子）や

友人ともマンガの話をしています。

同じ仕事の仲間ともZOOMで集まり、

マンガの話をする「漫画研究倶楽部」

という会も盛り上がっています。

「この作品は読んだ方がいい」

「あのシーンは最高だった」

など、同じ趣味の仲間とあーだこーだ

しゃべるのはとても楽しい時間です。

その仲間から最近お薦めされたWEB掲載の

読み切り作品で、強く胸を打たれた作品が

ありました。

●

その読み切りマンガのあらすじは、

主人公がある業界で世界一に。

しかし、しだいに失敗して人が自分に

失望してしまうという不安で精神不安定に

なってしまい、本当は続けたいが引退。

そんな主人公に妻が伝えた言葉は

「かりに失敗して失望する人がいても

その人はいつか死にます。

私もあなたも皆いつか死んで

いなくなります。

そんなこと気にせず自分らしく」

といった内容でした。

皆死んじゃうから気にするなって、

極端ですが納得させられる強さが

この言葉にはありますね。

私も人にどう思われるか気になったり、

人から非難されるのではと不安になって

行動できなくなることも時にはあるので

このマンガにとても勇気づけられました。

この読み切りのマンガは「ジャンプ＋」に

掲載されている「キング」という作品で

作者は大鳥雄介さんという新人（？）です。

ご興味のある方はぜひご覧ください。

●

人間はサルやペンギンのように、

基本的に群れで暮らす生き物なので、

多かれ少なかれ周囲との関係性を

気にするようにできています。

あなたも私も人の目を気にしてしまうのは

全然変なことではありません。

ただ、日本は「空気を読む」という

言葉が流行してしまうような、

同調圧力が強い一面があります。

それによって息苦しく感じたり、

生きづらくなったりする人も

多いのではと思います。

先ほどのマンガは、そんな日本人への

エールを送ることを目指して描いたのかも

知れません。

先日、患者さんと施術中にこのような話を

していた時、その方は

「良くも悪くも人は私のことを

そんなに気にしていない。

みんな自分のことで忙しく頭がいっぱいで、

私が何か恥ずかしいことしたとしても、

そんなのすぐに忘れているから大丈夫

みんな人の目を気にしすぎじゃないか」

と言っていました。

先ほどのマンガの言葉と同様に、

妙に納得させられる話でした。

人のどう思われるか気になって

心や体が硬直してしまいそうな時、

思い出したいと思います。

この記事を書いた人

院長 松本

＜国家資格＞　はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師
・中和医療専門学校本科（鍼灸マッサージ科）卒
・愛知県鍼灸マッサージ師会 会員
・日本鍼灸師会 会員
・名古屋市北区の治療師・松浦由明氏に師事
・長野式臨床研究会基礎クラス修了
・その他、各種勉強会、セミナーで研鑽を重ねる

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