先月に引き続き、
テレビで観た話題から。
(松本はわりとテレビっ子です)
「激レアさん」という番組で、
「車椅子で世界一周した人」が
取り上げられていました。
若くして交通事故で半身不随となり
車椅子生活になった20代の男性が、
どうやって世界一周したか。
それも普通の都市だけでなく
エジプトのピラミッドや
マチュピチュ遺跡、
ウユニ塩湖など、
移動しにくそうなところも踏破。
その道のりは本人の努力だけでなく、
行った先々の世界中の人に
協力してもらって達成するという、
ハートフルなお話でした。
坂道や大きな段差など、
車椅子の障害となる場所で
移動を手伝ってもらう中、
こんなしたたかな作戦も。
できるだけカップルに声をかけると、
男性が積極的に助けてくれる確率が
非常に高い。
男性は彼女にいいところを見せられ、
女性は彼氏の素敵なところを見て
惚れ直す。
ただ助けてもらうだけでなく、
全員が得をする方法だそうです(笑)
そんなエピソードを聞きながら、
「人に頼る」ということに
思いをめぐらせました。
●
あなたは人に頼ることに
抵抗感はありますか?
誰でも多かれ少なかれ
あるのではと思います。
理由として考えると…
「相手に迷惑かけるのが嫌」
というのが大きいのでは。
しかし本当に人に頼るというのは
迷惑行為なのでしょうか?
先ほどの車椅子の青年の
上手な頼り方を聞くと、
「迷惑ばかりでは無い」と
気づかされます。
また、彼女にいいところを見せる
といったメリットが無くたって、
人から頼られると、頼られた人も
「自分を頼ってくれたことが嬉しい」
「喜んでもらえたことが嬉しい」
という心理が働きそうです。
僕も同じ鍼灸師の友人たちから
「松本先生に相談があるんですけど」
と言われることもあり、
そんな時けっして嫌ではありません。
解決まではいかなくても、
「僕ならこうすると思うよ」といった
回答を喜んでしています。
●
僕の好きなマンガ
「3月のライオン」にも
こんなセリフがあります。
「今日みたいにさ
一人ではどーにもならん事でもさ
誰かと一緒にがんばれば
クリアできる問題って
けっこうあるんだ
そうやって力をかりたら
次は相手が困っている時
お前が力をかしてやればいい
世界はそうやってまわってるんだ
あのな大事な事だぞ?いいか?
一人じゃどうにもならなくなったら
誰かに頼れ
-でないと実は誰も
お前にも頼れないんだ」
高校の先生が主人公に
辛い時は誰かに頼れと伝える
非常にいいシーンです。
(松本は大事なことを、
けっこうマンガから学んでます)
お互いできる範囲で頼り頼られ、
周りの人とそんな風に
暮らしていければと思います。
●
また、仏教には「お布施」という
文化があります。
お布施をもらった人は
ただ単に恵んでもらった
だけではありません。
「お布施をした人に徳を積ませた」
ということで、相手のためにもなり、
イーブンな関係ととらえ、
へりくだることはないそうです。
少なくとも相手にとって
「善行を行った自分への信頼が増す」
という効果はありそうです。
「良い運命の種をまき、
いつか自分にも幸運が巡ってくる」
そんな風にとらえることも
あるでしょう。
仏教と少しズレるかも知れませんが、
昔から日本には「お互い様」という
言葉もあります。
人は一人ではなく、
お互い支えあって生きています。
●
こういったことから人に頼ることは
100%迷惑行為というわけではないと、
私は思います。
あなたがもし、これから
辛いことがあったとしたら、
「迷惑」と考えず、周りの人に
頼ってみてください。
頼ることを心苦しく思わず、いつか
あなたのそばに苦しんでいる人がいた時、
手を差し伸べてあげればそれでOKです。
私も自分の家庭や、友人関係や、
松本治療院の職場の仲間たちと、
そんな関係を育てていきたいと思います。
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