私は最近、うっかりミスをしました。
書類を複数の鍼灸の学校に送る用事があったのですが、中身を入れ間違えて郵送してしまったのです…。
「ウチと違う学校さんへの書類が届きましたよ」
という連絡を頂き発覚。
間違えて送っても問題になる書類ではなかったので、今回は「恥ずかしい」だけで済みましたが、しっかり冷や汗をかきました…。(^^;)
●
私は鍼灸マッサージの施術で集中している時以外は、たまにうっかりしたところがあります。
そんな私でも、まれに立派な人と思ってくれる人もいて、光栄なことではありますが、全然そんなことはありません。
いたって普通の人です。
周りにいるスタッフや家族には、当然知られている事実です。
むしろ普通を通り越して、ダメな部分の方が目についているかも知れません。
対外的なイメージとしては立派な院長でいた方が良いのでしょうけれど、仕事中は頑張って立派な院長であろうとしている普通の人、というのが実際のところです。
騙されてはいけません(笑)
それで、「ハッ!」と気づいたことが。
毎日仕事して家に帰って「あ~疲れた~」と思う原因は、このギャップにあるのでは、と。
普通の人なのに、外で立派に振る舞った(振舞おうとした)差の分が、私の疲れの主な原因。
その証拠に、休みの日に遊びに行って仕事以上に体を動かしても、嫌な疲れ方は全然ありません。
反対にぐっすり眠れて、次の日にスッキリしているくらいです。
●
このギャップによる疲れを、数字でイメージしてみます。
1~10の10段階で、
・1…ダメな人
・5…普通の人
・10…立派な人
とすると…
元々5の私が、仕事中10の振る舞いをしようとしているので、差の5の分だけ、疲労が増えているのではと思います。
(素の自分が5もあるのかも怪しいところですが)
また、外で無理した反動で、家の中では2とか3になっている疑いもあります。
●
この話を読んで、あなたの実感はどうでしょうか?
「私は10の立派な人で、そのままずっと10で暮らしているから問題ない」
という立派な人も中にはいるでしょう。
しかし、大半の人は4~6くらいの普通の人ではないでしょうか。
外で完璧、家に帰っても完璧、そんなパーフェクトヒューマンは、ほとんどいないでしょう。
外向きの姿を見せあっている分、自分以外の人はどうしたって何割か増しで立派に見えるものです。
でも、みんなが実は、背伸びしているだけ。
そして背伸びをした分、みんな疲れる。
場合によっては、家の中でも「ちゃんとしなきゃ」と気が抜けない人もいるでしょう。
そう考えると、家ではグータラな私に温かく接してくれる家族に感謝です。
●
「他人は立派に見えがち」という私の説を裏付ける言葉を、最近目にしました。
ある高名な僧侶が、
「何十年も座禅など修行をしてきたけど、まだ頭にエッチなことが思い浮かぶことがあるよ(笑)」
と言っていたのです。
このような正直な言葉に、ホッとする私がいます。
また、ヨシタケシンスケさんという大人気の絵本作家は、初めから自分を立派に見せる気が全く無いという発言をしています。
「僕は子供に対して、3割の尊敬と7割の軽蔑を抱いてもらえるお父さんでありたいと思っているんです。
子どものショックを和らげるためにも、最初からお父さんは大したことないよと言っておきたい。
でもこんな僕でもお父さんになれるし、3割くらいは尊敬できるところもあるだろう?
だから君も、7割は大したことなくたって大丈夫だよって」
こういう言葉に出会うと、私は心をほぐされます。
外では3割の尊敬の部分でなんとか院長先生をやっているけれど、それ以外の7割は全然大したことない。
白衣を着ている時だけでも頑張っていればそれでいいし、それ以外ではポンコツな自分を隠さなくても良いのではと。
●
私たち鍼灸師が日ごろ施術させて頂いている、肩こりや腰痛などの症状。
原因は、たんに姿勢が悪いなどの問題だけでなく、「ちゃんとしよう」と頑張りすぎて気が張ったのが、体の張りにもつながっていると感じます。
緊張する相手の前で話をした後、首や肩がガチガチにこっている経験は誰でもあると思います。
反対に松本治療院では、素の自分のままホッとした気持ちでゆるゆると鍼灸マッサージを受けて頂ける場所でありたいです。
グターッとなったり、時にはブツブツ愚痴をこぼしたりできる、そんな場所を皆様に提供できれば幸いです。
また、職場の仲間同士でも、大したことないところも隠さず見せあえる、そんな職場の空気感を育てていけたらと思っています。
鍼灸 指圧 マッサージ 美顔鍼(はり) 肩こり 腰痛でお困りなら
名古屋市金山の鍼灸治療院 松本治療院
愛知県名古屋市昭和区白金1丁目19−16
052-883-7739