前回のつぶやきで「長所と短所はセット」ということを書かせて頂きました。
私、松本のプロフィール欄の「長所」は「気が長い」。
人と比べてカッとなったり、キレたりしづらいのではと思っています。
「怒ったことあるんですか?」と人から聞かれるくらいなので、そんなにハズれてないはずです。
実際に怒らないか?
まったくゼロではありません。
人の言動に引っかかりを感じる場合はあります。
でも、怒りを爆発させて、大きな声を出すということはありません。
イラっとしても、まず
「相手の言うことにも一理あるかも…?」
「自分の伝え方が悪くて相手に変な風に受け取られたかな…?」
「相手の立場だったらそう思っても不思議ではないな…」
などと考える癖がついています。
考えているうちに、瞬間的にカッとなった気持ちはだんだんしぼんでいくわけです。
反射で怒らずにいられると、問題の理由や原因を落ち着いた状態で話し合えるので、話がこじれる可能性は低くなります。
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ここでのポイントは、
「自分が正しくて、相手が間違っている」
という考えを手放すこと。
実際に、実は自分の方に問題があったということが分かる場面も多々あります。
(その場合は素直に謝る)
「自分の方が間違っている可能性もあるから、相手の言い分をまずはちゃんと聞いてみよう」
そんな心持ちでいるのが伝わると、相手もヒートアップせずにこちらの話も聞いてくれるものです。
「自分は正しい」という考えはなかなかに危険。
お互いが「自分が正しい・相手が間違っている」と思っているからケンカになるわけです。
『恋妻家宮本』という映画の中に、こんなセリフがあります。
「あなたの言うことは正しいかもしれないが優しくない。
正しさと正しさがぶつかると戦争まで起こるけれど、優しさと優しさはぶつからず、もっと大きな優しさになる。
今必要なのは、正しさよりも優しさではないでしょうか」
自分の信じる正しさに合わない人に厳しいことを言いすぎる登場人物に対して、主人公が伝えた言葉です。
私も『正しい』よりも『優しい』や『楽しい』というフィルターを通して、人や自分を見たいと思います。
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怒りの感情は精神的なストレス以外にも、体にも影響します。
東洋医学では、怒りは腰痛に関係するとされています。
また、怒ると血圧が上がるのもよく知られています。
『病気になりたくなかったら「急がない」「怒らない」』(斎藤茂太/著、新講社)
という本もあります。
心身の健康のために、怒りとの付き合い方にはご注意くださいませ。
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その他に、怒りについて、『アンガーマネジメント』という言葉が近年注目されています。
これは怒りの感情と上手く向き合うための手法で、人間関係のストレス軽減や、パワハラ防止の効果がありそうです。
その手法の一つに『6秒数える』というのがあります。
人間の怒りのピークは長くても6秒。
怒っても6秒置くことで、怒りを爆発させずに済むわけです。
私がイラっとしてもあれこれ考えるうちに落ち着いていくのも、6秒ルールに通ずるものを感じます。
『アンガーマネジメント』には、その他に
・怒りが湧きそうな場面を離れる
・怒りの度合いを点数化してみる
など、怒りを瞬間的に爆発させにくい手法がいろいろあるようなので、気になる方は検索してみると面白いと思います。
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私は松本治療院を開院して、初めて人を雇用する時から今日まで、
「自分が勤務していた時に嫌だったことをしないように」
と思ってきました。
嫌だったことの筆頭が、パワハラ。
パワハラを受けた人は心身の調子を崩し、意欲が低下、仕事に集中しづらくなります。
せっかくスタッフ一同が患者さんのために一生懸命がんばっているのに、私が変なことを言って足を引っ張りたくありません。
カッとなって怒鳴ったり、イライラを周囲にぶつける人がいない職場。
意見が食い違うことがあっても、落ち着いて話し合えて、全員のためになることを探っていく職場。
上下関係に係わらず、全員の想いが等しく尊重され、理不尽な思いをしなくても良い職場。
松本治療院は、そんな職場づくりをこれからも進めていきたいと思います。
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