日本シリーズも終わり、今年もプロ野球はオフに入りました。
私が応援する、地元の中日ドラゴンズは3位でフィニッシュ。
昨年まで7年連続Bクラス(6チーム中、4位~6位)という球団始まって以来の長い低迷、暗黒時代に終止符を打てました。
とはいえ、貯金は5つ。
(負けより勝ちの数が5つ多い。負けの方が多ければ借金)
ものすごく強くなったのではありません。
(セ・リーグでダントツ1位の巨人は貯金22個)
ここ数年すごく弱かったのが、普通くらいに戻ったという感じです。
でも、マシになっただけなのに、ファンとしてはめちゃくちゃ嬉しい。
「どうせ今年もダメだわ」と始めから諦めムードだったので(与田監督、ごめんなさい)、期待をはるかに上回ってくれた満足感でしょうか。
いつもはワルぶっている不良の学生が猫を助けているのを見たら「本当は良いヤツじゃん!」と、急に好感度が上がるアレと似ています。
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このような心の動きは様々な場面で見られます。
反対に「絶対優勝しなければ…!」などと期待のハードルが高すぎると、2位になった時にすごくがっかりしてしまうことになります。
2位でも良い結果なのに、幸福感ゼロ。
「金メダル以外は許されない」というプレッシャーを背負ったオリンピック選手のストレスたるや、押して知るべしですね。
ハードルを高くすればするほど、幸福感は下がる。
ハードルの高さはほどほどにしておいた方が、幸福感は上がる。
スポーツに限った話ではなく、日常生活においても同じだと思います。
自分や周りの人への「こうあるべき」といったハードルが高いと、イライラする種が増えていきます。
生真面目な人ほどその傾向があります。
生真面目さが悪い方に出ると、自分や周りの人が高いハードルを越えられず、ストレスが増える一方です。
そういう人は、体だってカチカチで、肩こりや腰痛にもなりやすい傾向があると感じます。
ハードルの高さはほどほどに。
イメージとしては、始め50点だったのが51点になったら「おめでとう。次は52点だね」くらいの気持ちがちょうどいいと思います。
それをいきなり「100点じゃなきゃだめだ!」とやるから自分も周りの人も苦しくなるわけです。
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松本治療院でも、スタッフへ完璧を求めていません。
なので、私はスタッフが何かミスしてもあまり腹が立ちません。
(まいったな~と思うことはありますが…)
「頑張っていても誰でもたまにミスするもの」と、ハードルの高さはほどほどにしているからです。
「たまたま今回○○先生がミスしたが、自分も含め他の全員がやる可能性はあった」と考え、個人を責めません。
それよりも原因を考え、職場の仕組みを変えたり、物の配置を工夫したり、チェック表を作ったりと、また同じミスが起こる確率を下げることを繰り返しています。
鍼灸マッサージ施術においても同じで、目指す施術効果が上手く出ない時も、怖い顔や嫌な言い方でスタッフを責めません。
大事なのは「真剣に取り組んだのかどうか」です。
全力で行った結果であれば、ある意味しょうがありません。
その上で、次に機会を頂けた時により良い結果に近づけるように、勉強し直したり練習を重ねたりと準備をすることが重要です。
鍼灸師スタッフみんなが「患者さんに良くなって欲しい」という気持ちをしっかり持っているので、お役に立ちきれなかった悔しさのエネルギーを、自分責めよりも次への準備にぶつけて欲しいと思っています。
そうやって、個人の力も職場全体の力も51、52、53…と徐々に伸びていき、気が付いたら80とか90になっていた…、どんな優れた個人や会社でも、そうやって成長したのではないでしょうか。
そして、自分が成長するのは楽しいし、人の成長を見るのも楽しいものです。
ハードルが高く始めから100点ばかりを求めると、そのような喜びも全く感じられなくなります。
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話は逸れましたが、ハードルの高さと幸福感は反比例。
自分や他人へのハードルが高すぎる人は、ホッと一息、肩の力を抜いて、ハードルを下げてみませんか?
目を吊り上げて100点ばかりを求めるよりも、その方が結果として物事がスムーズに進むと、私は経験的に感じています。
少なくとも、日ごろのストレスや肩こりはずいぶん減るはずです。
仮にプロ野球で来年、中日ドラゴンズが更に飛躍して優勝争いができたら嬉しいですが、仮にまたBクラスだったとしても、私はまた諦めずに次のチャレンジを応援しようと思います。
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