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腱鞘炎:メカニズムや症状、最適な治療法は?

こんにちは。
松本治療院スタッフの高木です(*^^*)

今回は、腕の使いすぎによって起こる腱鞘炎についてです。

 

 

<腱鞘炎とは?>

腱鞘炎とは、そのまま名前の通りに腱鞘と呼ばれる部分が
炎症を起こしている状態をいいます。

 

指を動かす筋肉の両端には、腱と呼ばれるヒモのような組織があります。
腱とは何かというと、筋肉の力を指先の末端に伝えるという重要な役割を果たしています。
そして腱鞘とは、その大事な腱を鞘(さや)のように包み込み
腱を保護しているものを腱鞘と言います。

 

指の関節を動かすと骨と腱が動くのと同時に腱を包んでいる腱鞘も一緒に動きます。
その際に浮腫みなどによって腱鞘が肥厚してしまっているなど
何らかの原因で腱鞘の滑りが悪くなっていたり、摩擦を起こしていたりすることで腱鞘炎を引き起こします。

 

<腱鞘炎の症状>

初期症状として多い症状は指がなんとなく曲げにくいなどの
軽い違和感から始まることが多いです。

 

その後症状が進行していくと、指の曲げ伸ばしをしたり
ペットボトルなどの蓋をあけるときや、物をつまむ動作で痛みが出てきます。

 

さらに悪化していくと指を動かさずに安静にしていても常に痛みが出るようになってきます。

このくらいまで症状が進むと一般的に手術を勧められるケースが多いです。

 

<腱鞘炎のメカニズム>

腱鞘の中は本来、腱の滑りを良くするため潤滑液で満たされていて、
腱がスムーズに滑るようになっています。

 

腱鞘炎とは、どのような状態になってしまっているのかというと、
何らかの原因で腱がスムーズに滑らなくなり、腱を引っ張り続けてしまう状態になります。

 

この状態が続いてしまうと、腱が腫れてしまったり腱が肥厚して太くなってきてしまいます。
すると腱を包んでいる腱鞘と擦れるような状態になってしまい、

何度も何度も擦れていくうちに炎症を引き起こし、腱鞘炎と呼ばれる状態になります。

 

<腱鞘炎の原因は?>

腱が引っ張られると結果的に擦れて炎症を引き起こすのですが、
そもそも腱が引っ張られる原因は筋肉が硬いからです。

 

腕の筋肉は末端にいくと指先の腱に繋がっていきます。

そのため指を動かそうとすると、腕の筋肉も同時に動きます。

腕の筋肉が硬くなると指先の腱に繋がっているため、
指先を動かす腱も引っ張られている状態が続いてしまい、結果的に腱鞘炎となります。

 

<腕の筋肉の硬さだけが原因じゃない?>

物を持つ、腕を上にあげるなどといった動作をするとき
人間の体は腕の筋肉だけを使ってそういった動きをするのではなく、
その動作に関連する様々な筋肉や関節を連動させて体を動かしています。

 

そのため、腕の筋肉だけでなく首肩や背中の筋肉が硬くなると
動きが悪くなり、その分の負担を手首や指が補うようになります。
すると手首や腕の筋肉に負荷がかかる為、腕の筋肉が硬くなってしまい
最終的に腱鞘炎に繋がります。

 

そのため、腕の筋肉だけではなく関連する首・肩・背中などの筋肉の
硬さも腱鞘炎の原因として重要です。

 

<腱鞘炎の治療法は?>

腱鞘炎の治療法は基本的には“使いすぎ”により慢性的に炎症が起こっている状態の症状なので
一番はやはり体をしっかり休めて安静にすることが重要です。

 

万が一腕を使いすぎてしまって痛みがひどい場合は
炎症が強く起きている状態なので一時的に冷やすこともおすすめです。

 

その他にも、筋肉の硬さが原因としてあるため
マッサージや鍼灸治療も腱鞘炎には効果的な治療法です。

 

鍼灸マッサージ治療をすることによって腕、首肩や背中の筋肉を一緒に
緩めることによって腱鞘炎による痛みを和らげることができますので
腱鞘炎でお悩みの方は是非ご相談してください(*´ω`*)

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