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慢性腰痛とセルフケア
こんにちは!松本治療院スタッフ前田です。
今回は、多くのかたが悩まされている慢性的な腰痛についてまとめたのでご紹介していきます。
腰痛の原因は腰に無い?
まず、腰の痛みには原因のハッキリしている「特異的腰痛」とハッキリしていない「非特異的腰痛」があります。
特異的腰痛はヘルニアや骨粗しょう症、変形性脊椎症など原因のハッキリしているもので、
腰椎の椎間板や腰の骨などが原因となってきます。
非特異的腰痛は原因のハッキリしない腰痛で、検査をしても特に異常は見つからず、
「慢性腰痛」として悩まれるかたが多くいらっしゃいます。
ほとんどの腰痛がこの非特異的腰痛に当てはまり、腰に原因がないことが多いです。
この非特異的腰痛の場合、運動不足による筋力の低下や冷えによる筋肉の硬直、腰の負担になる姿勢が長時間続いたり、
心理的なストレスなどが腰痛の引き金になっているのではないかといわれています。
ここでいう腰痛の原因となる筋肉は
おしりの筋肉(殿筋)や太もも(ハムストリングス)、上半身と下半身をつなぐ腸腰筋(ちょうようきん)の筋肉をさします。
これらの筋肉の硬さがでることで腰が動かしにくくなり、腰への負担を増やしてしまいます。
★殿筋
・・・股関節の動きに関係する筋肉です。
股関節の動きが狭くなると、股関節が動かない分だけ腰に負担が来て腰痛を引き起こしやすくなります。
★ハムストリングス
・・・殿筋と一緒に股関節を動かす筋肉です。
★腸腰筋
・・・唯一上半身と下半身をつなぐ筋肉で、こちらも股関節の動きや骨盤の動きに関係してきます。
簡単腰痛セルフチェック!
慢性腰痛の場合、動きの確認をすることで腰痛の原因になっている場所を知ることができます。
まず立った状態から、「体を前に倒す動き」と「後ろに反らす動き」をします。
この時に、どちらの動きで痛みや動きにくさを感じますか?
・前に倒したときに痛みや動かしにくさが出た人は
おしりの筋肉+ハムストリングス(裏もも)の筋肉が硬くなり、骨盤が後ろに傾いている場合が多いです。
・後ろに反らしたときに痛みや動かしにくさが出た人は
おしりの筋肉+腸腰筋+前ももが硬くなり、骨盤が前に傾いている、いわば反り腰になっている場合が多いです。
いかがでしたか?
動きの確認をして、腰の痛みを誘発したり長引かせたりする場所を知ることで、より改善に近づくことができます。
腰痛だからと言って腰だけにアプローチしては、腰の痛みは軽減されにくい、ということですね。
慢性腰痛の簡単なセルフケア
・原因筋をストレッチ
腰痛の原因になりやすい臀部やハムストリングスの筋肉や股関節をストレッチして
血流を良くすることで筋肉の緊張をほぐしてあげましょう。
痛むからといって動かさなくなると筋肉の硬直は少しずつ進んでいき、腰痛が長引くことになるのです。
・温める
冷えると筋肉を硬直させてしまい、痛みの原因につながります。
腰やおしりなど、触ってみて冷えを感じるようでしたら温めるのがおすすめです。
・日常生活で対策
物を持ち上げる時はしゃがんでから持ち上げる。
長時間立っている時は交互に足を踏み台に乗せる。
起床時には一度横向きになってから起き上がる。
椅子には深く腰かけて猫背にならないように座る。
など・・・
こんな腰痛には要注意
安静にしていても痛みが出る、痛みが徐々にひどくなる、熱があるなどの
症状があるかたは内臓疾患や骨折、感染症などの可能性もありますので
専門機関への受診をおすすめします。
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