四十肩五十肩の原因について

四十肩五十肩は、実はまだ明らかな原因がはっきりわかっていない症状です。

四十肩五十肩で当院にご来院される方々にもこれといった共通点は無く、男女比も同じくらい、肩をよく動かす仕事の人もいれば、あまり動かさない人もいます。

その中で、マイナスに働くのではと思われる要素としては、

• 肩を冷やして血行が悪くなる
• 運動不足で肩周辺の筋肉、腱、靭帯などの組織が硬直化する
• 加齢によって肩周辺の筋肉、腱、靭帯などの組織が硬直化する

と様々あり、更に東洋医学としては

• 暴飲暴食、冷たい飲食物や糖分の摂りすぎ、ビタミン・ミネラルの不足などの食生活の乱れからの内蔵の疲労
• 睡眠不足など生活リズムの乱れ
• 精神的ストレスの蓄積

といったことまで考える場合があります。

四十肩五十肩は、次の3つの段階で進むことが一般的です。

「急性期」
発症から数週間、特に痛みや夜間痛が強い
↓
「慢性期」
急性期の後におよそ半年ほどの期間、痛みはやや緩和しつつも、肩関節の可動域制限が進み、動かしづらい
↓
「回復期」
慢性期から回復期に入ると痛みや可動域が回復していきますが、この時期にも肩を大事にしすぎて動かさないままでいると関節の可動域制限が固定して、数年単位で動かしづらくなる

鍼灸（はりきゅう）指圧マッサージ治療としては、どの時期でも痛みや可動域制限の緩和や期間の短縮がお手伝いできますので、積極的な治療をおすすめしています。

また、四十肩五十肩は数カ月単位での継続治療が必要な場合が多いですが、四十肩五十肩と別の症状でも肩が上がらなくなる紛らわしい症状もあり、この場合は1～4回程度の治療で筋肉の緊張を取っていくと、痛みも可動域制限もすっかりよくなるケースも多いです。

逆に、紛らわしい症状の中でも腱板断裂といった症状では、整形外科で詳しく画像診断を行う必要があるので、痛みが激しい場合はまずは病院の受診をおすすめしています。

四十肩五十肩の治療ケース紹介

名古屋市内の会社で営業職をしている40代男性のMさん。
仕事中はパソコンに向かって作業しているか、車の運転をしているか、取引先と話をしているかで、いずれにせよ座ってじっとしていることがほとんどです。
仕事以外でも運動はほとんどせず、また、いつも左肩を下にして寝ていたり、夏場は会社の席で冷房の風が肩に当たったりするのも良くなかったかもしれません。
そんな中、いつの間にか左肩が上がりにくくなってしまい、気が付けば自分の肩の高さより上に腕をあげようとすると、激痛が走り腕が上がらなくなってしまいました。
シャンプーをするのはもちろん、シャツを着るといった日常動作も痛みと戦いながらの生活が1ヶ月以上続き困り果てて、四十肩を鍼灸で治した知人の勧めでご来院。

初めは毎週1回のペースで左肩の周囲のツボに鍼灸（はりきゅう）治療を行い、関連のある部位の首、肩、背中、腕も一緒に指圧マッサージで丁寧にゆるめ、血行を改善していきます。
その結果、まずは痛みが緩和し、更に肩の動きも徐々に改善、初めは真横までしか腕が上げられなかったのが、だんだん斜め上に上がっていくようになり、シャツも着替えやすくなってきました。
その後も3ヶ月ほど毎週の治療を続け、可動域制限が残らないように肩の体操もしていただき、四十肩の更なる緩和を進めました。
痛みがすっかり無くなった後、可動域制限も無くなり、腕を真上にまで伸ばせる状態です。

四十肩五十肩のおすすめの通院ペース

まずは特別治療を週1のペースで4回ほどで集中治療、痛みや可動域制限の度合いによって、続けて週１の特別治療を3～6ヶ月がおすすめのペースです。
（上記のペース以外にも、国家資格を持った鍼灸師スタッフがあなたの状態に合ったペースをご提案します）

料金表

初めての方

2回目以降

※全て税込料金です