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上腕二頭筋長頭腱炎
松本治療院スタッフの武藤です。
肩に痛みが出てしまう原因の一つに、上腕二頭筋長頭腱炎という疾患があります。
今回は上腕二頭筋長頭腱炎についてお伝えしていきます。
上腕二頭筋長頭腱炎とは
上腕二頭筋という筋肉は名前の通り二頭になっており、長頭と短頭があります。
上腕二頭筋長頭腱炎とは、上腕二頭筋(いわゆる力こぶの筋肉)の長頭に
何らかの原因によって炎症が起きることで痛みを伴う疾患です。
上腕二頭筋腱長頭腱炎はなぜ起こる?
主に肩や肘の使い過ぎで発症します。
具体的になりやすい方の例をあげると、野球の投球動作や
テニスのサーブ、トレーニングでよくベンチプレスなどをされる方はなりやすい傾向にあります。
その他にも仕事で重労働をされる方も発症することがあるため
スポーツをしていなくても日々の肩や肘の使い過ぎで起こる疲労によって上腕二頭筋長頭腱炎を発症することがあります。
上腕二頭筋長頭腱炎の痛み
痛みは肩の前側に起こります。
上腕二頭筋長頭腱炎は、主に腕を前にあげる動作や物を持つ動作などで痛みがでる、動作時痛が特徴的です。
ただし重症度合いによっては、動かさなくても痛みが出てしまう場合もあります。
夜寝る前の痛みが強く出ることや痛みによる可動域制限など、
五十肩とよく症状が似ていることもあるため、五十肩と間違えられることも多いです。
症状が悪化していくと慢性化することもあり、
負荷がかかる状態が続いてしまうと腱が断裂してしまうこともあるため注意が必要です。
上腕二頭筋長頭腱炎の診断
上腕二頭筋長頭腱炎の損傷はレントゲンにはうつらない為、
レントゲンでの診断は出来ません。
主に問診での症状の確認やテスト法、MRI検査や超音波検査で診断されます。
上腕二頭筋長頭腱炎の治療法
痛みや炎症が強く出ている急性期には極力腕や肩の筋肉を休めて安静にすることが大切です。
また過度に肩や肘を使った後は、アイシングをして炎症を抑えることも必要です。
その他にも鍼灸治療や指圧も上腕二頭筋腱長頭腱炎の治療に有効です。
痛みのもとである上腕二頭筋やその周囲にある肩まわりの筋肉を緩めることで
痛みの出ている部分へのストレスを減らし、痛みの軽減をすることができます。
まとめ
上腕二頭筋長頭腱炎は痛みを我慢してスポーツや仕事を
同じように続けてしまうと慢性化してしまう場合が多い症状です。
可能なようでしたら目安として1ヶ月~3ヶ月程度は出来る限りで安静に過ごしながら
鍼灸治療・指圧などで同時にケアをすすめていくことがおすすめです。
また、痛みが治まった後も同じようにスポーツや重労働などで肩や肘を使い過ぎてしまうと
再発してしまうパターンもよくみられますので
症状が良くなったあとも引き続きメンテナンスをして再発防止をしていきましょう。
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