こんにちは！松本治療院スタッフ前田です。

今回は免疫力と関係の深い「腸内環境」についてご紹介していこうと思います！

 

 

腸内細菌とは？

腸内の環境を整えるうえで重要になってくるのが、腸内細菌です。

私たちの腸内には腸内細菌が約５００～１０００兆個も存在しているといわれています。

多すぎてぱっとしませんね・・・（笑）

多くの菌が腸内で花畑のように見えることから、「腸内フローラ」とも呼ばれています。

 

ちなみに、人間の免疫細胞の半数以上が腸内に存在していることをご存知でしたか？

身体を病気から守るための免疫機能の向上には、腸内環境を整えることが大切なのです。

 

 

 

腸内細菌は大きく善玉菌(ぜんだまきん)、悪玉菌(あくだまきん)、日和見菌(ひよりみきん)

の３つに分けることができます。

それぞれの菌の特徴を簡単にご紹介します。

 

①善玉菌

悪玉菌の繁殖を抑えて腸内環境を整え、

ビタミン生成や悪質な菌の退治、免疫機能の維持で活躍します。

例）乳酸菌、ビフィズス菌　など

 

②悪玉菌

便の臭いのもととなり、有害物質を作り出します。

しかし、善玉菌をサポートする役割も担っている菌でもあります。

 

③日和見菌

善玉菌が優勢の時は善玉菌の味方に、

悪玉菌が優勢の時は悪玉菌の味方になる菌です。

 

これらの腸内細菌の数には個人差があり、

食事などの生活習慣やストレスなどによって変化します。

 

 

腸内環境を整えるメリットは？

メタボリック症候群の予防

腸の消化機能が低下すると、腸内には老廃物が溜まります。

老廃物を分解して出た有害物質は血中に吸収され、血液をドロドロにします。

血液がドロドロになると血中の栄養素が細胞に吸収されにくく、脂肪として蓄積されるのです。

つまり、腸内環境を整えて栄養素を効率よく細胞に吸収することができればメタボリック症候群の解消につながります！

 

美肌効果

腸内環境が悪化すると、悪玉菌が物質を分解するときに出す有害物質が血中に吸収され、血液がドロドロにます。

ここまでは上記のメタボリック症候群と同じ流れです。

ドロドロの血液が全身に流れると、吹き出物やシミなど様々な皮膚トラブルを引き起こします。

腸内の環境を整えることは、美肌への近道となるのです！

 

アレルギー症状を抑えて免疫力アップ

アレルギーは異物を排除する免疫機能がうまくはたらかない状態をいいます。

免疫細胞がうまくはたらかないと、様々なアレルギー症状を引き起こします。

花粉症などのアレルギー疾患のあるかたは、腸内環境から整えるのもひとつの手かもしれません。

 

 

腸にいい生活～腸内環境を整えるには？～ 

食生活

腸内環境を整えるうえで重要になってくるのが食生活です。

腸内環境を整える善玉菌は「食物繊維」をエサとして増殖するので、

食物繊維が多く含まれている食べ物を摂取するのもおすすめです。

例）野菜類（ごぼう、にんじん、芽キャベツ、ほうれん草など）、

豆類（納豆など）、果物

 

※果物や野菜には体を冷やしてしまうものもあります。

冷えは腸のはたらきには大敵なので、ご注意を。

温かい時期・地域で採れたものは体を冷やし、

寒い時期・地域で採れたものは体を温めるといわれています。

温かいスープにすることをおすすめします。

 

逆に、悪玉菌を増殖させる「タンパク質」は過剰摂取を控えることをおすすめします。

お肉料理が中心で野菜を摂取していないかたは要注意です！

 

腸内の細菌の特徴を知り、普段の食事を少し気にかけてみてはいかがでしょうか。

 

 

運動

腸内環境を整えるには、腸の動きを良くすることも重要です。

適度な運動は、腸内の便の動きをサポートしてくれます。

腹筋や、腸腰筋といった筋肉は便を送り出す後押しをしてくれるので、ウォーキングなど、

下半身の運動を増やすよう心がけましょう。

 

 

自律神経を整える

自律神経は、腸の動きのバランスを保っています。

そのため、自律神経のバランスが乱れると腸の動きも乱れて

便秘や下痢といった症状を引き起こしやすくなるのです。

十分な睡眠や運動など、ストレスの解消法を見つけるのもおすすめです。

 

 

 

近年では「腸活」といわれるほど腸内環境を整えることに関心が寄せられています。

食事や運動など、身近なところから腸内環境を整えて、健康な身体を目指しましょう！